PR

行動目標はなぜ続かない?栄養相談を受ける側になってわかったこと

nutritionalconsultation-ic 自分らしく働く

前回は人間ドックの問診票に対して、見る側から答える側になってわかったことをお話しました。

今回は、後輩の練習相手として私自身が栄養相談を受けた経験を書いてみようと思います。

受ける側になってみて、初めてわかることも多くありました

ぜひ指導員の方も、「自分が受ける側だったら」を想像しながらお読みいただけたら嬉しいです。

「これだけやれば」は簡単?

その面談では、実際に私自身が改善したい悩みに対して後輩が栄養相談をおこなってくれました。

進め方は月に1回の面談と、アプリでの食事記録。
私は筋肉量が少なかったので、筋肉量アップを目標に設定しました。

行動目標は2つ、「朝食にたんぱく質を足す」「週3日筋トレをする」です。

普段、私は対象者の方に食事で1〜2個、できれば運動でも1つ程度の行動目標を立てています。
しかし実際に自分が受ける側になってみると、相手には「これだけやれば」くらいに話していたその1つだけでも、継続するのは思ったほど簡単ではないと実感しました。

悪気はないのに、綺麗に忘れる

特に難しかったのは、恥ずかしながら行動目標を忘れてしまう点です。

もちろんサボろうと思っていたわけではありません。
なのに本当に悪気なく、綺麗さっぱり忘れてしまうのです。

特に「朝食にたんぱく質を足す」は、食べ終わった後にハッとすることも…

なぜこうなるんだろうと考えたとき、正直に思ったのは動機づけが弱かったのかもということでした。

「今すぐ本気で筋肉量を増やさなければ」と心から思えていたかというと、実はそうではなかったのかもしれません。
だから忘れてしまうし、忘れても「まあ、明日やるか」と流してしまう。
でも翌日にも、また忘れてしまう…。

そんな日が、思っていたより多く続きました。

「やったつもり」でも結果が出ない理由

そんなこともあり、結果として筋肉量は増えませんでした。
ただ、今振り返ると、単に「やらなかったから結果が出ない」だけでもなかった気がします。

「たんぱく質を増やしましょう」と言われたとき、「具体的には何をどのくらい食べたらいいんだろう?」と思いました。

栄養素単位で言われても、日々の食事に落とし込むのは地味に面倒です。

管理栄養士的には「自分は今たんぱく質をどのくらい摂っていて、何をどのくらい足せば…」と計算できますが、一般的にそこまで把握している方は多くはないはず…。
指導する側が思い描く「理想のたんぱく質量」にするのは結構難しいかもな、と感じました。

この感覚は、これまで見てきた特定保健指導の指導記録とも重なるところがありました。

例えば「野菜の量を増やしましょう」「夕食は少なめにしましょう」といった目標。

もちろん、面談の中でご本人と具体的な量まで話し合っている可能性はありますし、その管理栄養士さんを否定するつもりも全くありません。
ただ、記録として残っている言葉だけを見ると「野菜を増やす」がどのくらいの量を指すのか、「少なめ」が具体的にどの程度なのかは、対象者本人の解釈に委ねられてしまう部分があるようにも感じます。

対象者の方も「ふんわりとした目標で、あとはあなた次第」だと、行動に移しにくいのかもしれません。

言われたとおりにやったのに結果が出ない可能性も高まります
指導員側と対象者側で「やった」の認識が異なるからです

結果につなげるには、行動目標を頻度まで具体的に落とし込み、相手の普段の食事内容に合わせてあとは実行するだけの状態まで一緒に決める必要があるのでは、と思うようになりました。

ちなみに「野菜の量を増やす」だけで体重が減る可能性は低そうです
その行動をしたことで本当に体重減少につながるかどうかも判断して、責任をもってお伝えしたいですね

動機づけと結果、どちらも大切…

一方で、これは以前に私が感じた特定保健指導の考え方と少し矛盾しています。

動機づけ支援では数値が変わらなくても、やってみようと思えること自体に意味があるのではないか。
こちらの記事では、そんなお話をしました。

しかしいざ自分が受ける側になってみると、結果が出ないと、やる気を保つのは正直しんどいという実感もありました。
「意味があった」と頭では思えても、数値という分かりやすい手応えがないと、続けるモチベーションを保つのは簡単ではありません。

人の行動を変えるのは想像していた以上に難しい…
身をもって感じました

まだ答えは出ていないけど

対象者として3ヶ月間実行してみて、「言うは易く行うは難し」を痛感しました。

しかしその体験があったからこそ、「量と頻度は具体的か」「本当にこの行動目標は効果があるのか」「その方の生活に沿った内容か」を今まで以上に考え、行動目標を設定できるようになったと思います。

対象者にとって、1つの行動目標がどれだけの重みを持つのか
それを想像しながら、改めて責任を持って関わっていきたいです。

初回面談でどうやる気を引き出すか、行動目標をどう忘れずにいてもらうか、正直まだ答えは出せていません。
しかしこの経験を活かして、やる気や結果を出せる方法を試行錯誤していきたいと思います。

もし私と同じように対象者の方と向き合っている方がいたら、一度自分自身に栄養相談をして目標を立て、実行してみるのもおすすめです。
きっと、面談での声かけが変わるはずです。

次回は、目標の立て方の具体性についてもう少し掘り下げたいと思います。

あまの

管理栄養士/2児の母。
片道1.5時間の通勤をしながら、仕事・育児・副業に奮闘する毎日を送っています。
「子どもともっと一緒にいたい」「自分の時間がほしい」「でも収入は手放せない」
そんな悩みを抱えながら、自分らしい働き方を模索中。
このブログでは、同じように頑張るワーママへ、時間の作り方・副業の始め方・管理栄養士としての経験を発信しています。

あまのをフォローする
自分らしく働く
あまのをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました