在宅での特定保健指導、いわゆるICT面談。
画面越しだからこそ、「うまく伝わっているのかな」「興味をもってくれているかな」といった特有の難しさを感じることはありませんか?
今回は、私が日々試行錯誤する中でたどり着いた、スムーズなICT面談のための5つの工夫をご紹介します。

まだまだ試行錯誤中ですが、参考になれば嬉しいです
特定保健指導の説明会~初回面談までの体験記はこちら。
対象者さんのお顔を見ながら時間管理!
特定保健指導では、限られた時間の中で、制度の説明から今後の流れまでを漏れなくお伝えする必要があります。
そのうえで、対象者さんの生活習慣や食事内容も聞き取り、目標も決定します。

お話することが盛りだくさん…!
新人指導員にとって、この時間管理は最初に苦戦するところではないでしょうか。
私自身、お相手の話を遮るのが苦手だったり、つい話しすぎてしまったり…。
そこで、スプレッドシートで「ここまでの話を〇分までに完了する」というタイムテーブルを作り、面談時に確認しながら進めることにしました。

各パートで細かく時間調整をして、最終的な時間のズレを無くす作戦です
このタイムテーブルを画面の半分に映し、もう半分に対象者さんとの面談画面を並べています。
理由は、できるだけ対象者さんのお顔を見て話したいからです。
紙の資料を机に置くと、どうしても視線が不自然に下を向いてしまいます。
また、紙を見てお話し、画面を見てまた紙を見て…だと、「どこまで話したっけ?」と混乱する可能性も考えました。
画面上で管理することで、視線を大きく動かさずにお相手の反応を確認しながら、スムーズに進行できるようになりました。
「画面共有」だけが正解とは限らない?

対象者さんに視覚的に何かを伝えたい時、どうすればいいんだろう…?
きっと経験のある方なら、一度は悩んだことがある問題だと思います。
例えば「市販品の栄養成分表示」だったら、「エネルギー量はパッケージのこのあたりの表のこの部分に書いてありますよ」「このとき、100gあたりの場合と一袋あたりの場合があって、たとえばこの商品だとここに一袋(◯)gと書いてあるので…」など…。
口頭だけで説明するのはとても大変です。
そんな時に真っ先に思い浮かぶのは、画面共有で資料を見せることではないでしょうか。
私も最初は、画面共有用の資料をつくって、「これを見せながら話したらわかりやすいかも!」と考えていました。
しかし実際に面談をしていくと、あることに気づきます。
「対象者さんの多くは、スマホから参加している…!」
私たちは当然のようにPCの大きな画面で資料を見ていますが、対象者さんのスマホ画面には縮小された資料が映し出されます。

文字が小さい資料は伝わりにくいかも…
そこで対策として、実際の商品をお見せすることにしました。
例えば「栄養成分表示の見方」も言葉にすると長くなりますが、実物を見せれば「ここを見てみてくださいね」で解決します。
自分の見ている画面が全てだと思わず、お相手の画面にどう映っているかを想像することが大切です。
チューハイの空き缶も、大切な仕事道具に!
行動目標は、いかに対象者さんが「自分で判断して、自分で選択できるか」が全てだと思っています。
特定保健指導の3カ月で「言われたことをやった」だけだと、その生活習慣が変わった時に元に戻ってしまう可能性が高いからです。
そこで、自分が食べた後の空き容器をいくつかストックして、仕事道具にしました。
例えば缶チューハイ。
通常版と無糖版の違いや、度数によるエネルギー量の違いを缶をお見せしながら比較することで、実際に対象者さんが選び取る場面を想像しながら具体的なご提案ができます。

ちなみにこの方法は、自分もさりげなく栄養成分表示を確認しながらお話できます
「資料を確認しています感」がでないところもメリットです
「実際の商品×バーチャル背景」に注意!
こんなに役に立つ実際の商品ですが、ひとつ欠点があります。
それは、バーチャル背景と同化して消えることです。
在宅で面談をおこなうにあたり、指導員側のプライバシー保護のため、バーチャル背景を設定して自宅内の様子を映さないようにします。
しかし、そのバーチャル背景に見せたい商品たちが同化してしまうのです。
そんなときは、できるだけ自分の顔の近くに出すと認識されやすくなります。

それでもだめな時は、顔の正面に出すと消えませんでした
視界は塞がれますが…
あとは思い切って背景をグリーンバックにすると、最強の対策になるようです。
こちらは試せていないので、いつか実験してみたいなと思います。
消費エネルギー量は、計算サイトで即計算!
最後の工夫は、会話をテンポよくおこなうための準備です。
面談前、各運動の消費エネルギー計算サイトをあらかじめブラウザのタブに開いておきます。
運動のお話がでたらすぐにそちらに入力し、「〇〇様の場合はこの運動を〇分するとこのくらい消費できますよ」とスムーズに正確な値をお伝えできるようにしています。
一番大切なのは、対象者さんの視点に立つこと
業務委託として在宅で働く場合、こうしたちょっとした工夫はなかなか共有される機会がなく、皆さまそれぞれが悩み、試行錯誤しているかと思います。

正直私もまだまだ、毎日試行錯誤の連続です
そんな試行錯誤のなかで、今回は道具を揃えるだけではなく、対象者さんの視点を忘れないように工夫していることをご紹介しました。

信頼や数値改善にも繋がると信じて…!
何か取り入れられることがあれば、ぜひ試してみてくださいね。


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